高田海岸 文久開樋門仮設撤去工事竣工しました!

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2023.11.28

ご訪問ありがとうございます(^^)
令和5年2月より工事をしておりました「高田海岸 文久開樋門仮設撤去工事」ですが、令和5年9月末をもちまして竣工致しました!

本工事は「女性技術者:笹木」が現場代理人を務めました!
有明海に面している現場ならではの課題と、その課題を解決するために行った施工方法・施工管理の工夫をご紹介します。


本工事は有明海特有の2つの大きな課題がありました。
 ➀8月末までに生コン打設を完了しなければならない(海苔の養殖準備の関係)
 ②潮間施工が必要


ここで簡単に「潮間施工」について説明します。

この作業場所は有明海の潮の満ち引きによって水に浸かってしまいます。
そのため、干潮の前後2時間程しか作業ができません。
時間も毎日変化していくので「潮見表」を確認し、どの時間帯に作業が可能なのかをふまえた上で入念に打合せを行い、約4~6時間の中で時間を有効に使うための作業手順を事前に確認しました。
また、「作業時間を少しでも長くすることはできないか」と現場で検討し、次の対策を行いました。


【作業時間を増やすための対策】
「仮締切=大型土のう設置」を行いました。さらに土のうにブルーシートを被せて、隙間からの水の侵入も防止!
これにより、対策前と比較すると約30~40分作業時間を増やすことができ、落ち着いて安全に施工することが出来ました!


【生コンクリート打設においての品質向上】
潮の影響により、水が引いた後の型枠内には、ゴミや潟土が溜まってしまいます。生コンクリートを打設する際に雑物が入っていると十分な品質の確保ができず、出来形にも影響がでてしまいます。
限られた作業時間でも「やらなければならないこと」として、毎回作業開始時にはゴミの除去、型枠側面に付着した潟土の清掃を欠かさず行い、コンクリート構造物の品質を確保しました!

 
【本現場で努力した点】
1.入念な打合せ=現場の全員で事前に状況を共有することで、速やかに作業を始めることができ、かつ作業効率がUPした。
2.社内工事連絡会=毎週行う社内会議で、現場状況を共有し、現場で想定される問題点や時間短縮への対応策を予め報告・相談することで、知恵・解決策を導き出し、最善の施工に繋がった!

→これにより、生コン打設の工程制限(~8月末迄)を、潮間施工の影響がありながらも余裕を持って完了することが出来ました

工事期間中は、長期間にわたりご協力頂き、ありがとうございました!
これからも細かい点までこだわりを持って、高い品質の工事を行っていきます。

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